今年最後の安全会議を実施しました。
今回は本社の事務所に全運転手、管理者が集まり、お客様提供の資料や基準書、事故や災害の資料を元に教育及び周知を行いました。
特に、年末に向けて事故や災害が多発しているとのことで、実際の例を元に、事故を起こさないためにどうするかを話し合いました。
(特定を避けるために事故の内容を省略して掲載いたします)
事故事例1
トレーラーが走行中、発進に「重さ」及び「強いエンジンブレーキ」の感覚を覚え、近くのスタンドで停車。
後部を見に行くと火の手が上がっていたというもの。
これは、ブレーキを動かすエアチャンバーと言われる部品が固着した可能性など色々と原因が考えられますが、何より普段と違う感じがあったら必ず運行を中止すること。
一周りして手で触れ、ニオイを嗅ぎ、異常がないか確認すること。
異常がなく再度発進後に「普段と違う」時には事務所に報告を上げて待機することなどを確認しました。
なお、この事故例については、それぞれ平成17年や平成18年と、トレーラーとしては比較的新しめの車輌がブレーキロックを起こして火災になっているという事例があるようです。
(神戸市消防局が記者発表しています)
事故事例2
駐車し、下車して歩き出した所、車輌が意図せず動き出してしまい、慌てた運転手が車輌を止めようと前に回り込むも、止めきれずに壁との間に挟まれ受傷。
これは、サイドブレーキを全くかけ忘れているというよりも、ブレーキのきかせ方が甘く、動いてしまうことが多いようです。
特に最近のトラックは、サイドブレーキを掛けずにドアを開けると警告音(ピー音)がなる為、サイドブレーキ自体をかけていないということはまれなようです。
(大型の場合はサイドブレーキがエア式で、乗用車のようにノッチがあるわけではなく、ロックが掛かる場所まで引き上げないと元に戻ってしまうため、運転手は気づくはずですが・・・)
なお、お分かりとは思いますが、一人の人間に動き出しているトラックを止めるだけの力はありません。
場合によっては車輌に轢かれてしまうことも有ります。
まずはサイドブレーキを確実に掛けること。
そして、輪留を設置することで同様の事故を起こさないように指導しております。
なお、実際に逸走事故を起こした際は、無理に飛び乗ったり止めようとせず、大声をあげて人払いをするように指示しています。
これらの様な事故の他にも、誤納入や商品落下などの事故が起きており、一つ一つは少しずつ注意すれば防げたものを、その積み重ねによって重大事故が起きているという現実について理解をしてもらいました。
特に、吊り荷の下に入らないとか、退避距離を吊っている高さの2倍以上とるとか・・・
我々の仕事は死が隣り合わせであることを自覚し、常に安全を意識するよう求めています。
確かに最初は面倒かもしれませんが、それが当たり前になったとき、今までの行動がいかに不安全かがわかるはずです。
他に、体調管理の重要性についてもわかっているとは思いながらも再度の確認し、季節的にインフルエンザなども注意しなければならないので、もし体調不良を感じたらすぐに報告を上げるようにお願いしました。
この他にも、(一社)神奈川県トラック協会殿が今年7月に発表された「神奈川県内における急ブレーキ多発地点情報」(住所及び交差点名)をgoogle mapに落としこんで、会社周辺で急ブレーキが踏まれている地点をピックアップし、気をつけるよう指示しております。
なお、この会議の前に年2回めの健康診断を実施すべき人員については健康診断の実施いたしました。