第一土曜日が祝日だったため、先月同様第二週の10日に安全会議を実施いたしました。
先日、高速道路で6速に入れる入れないのトラブルがニュースになっていましたが、定速に入ったら少しでも高いギアにしてエンジンの回転数を落とし燃費を稼ぐのは当たり前の話です。
弊社でも以前、排気ブレーキを使う使わないという似たようなトラブルがありました。今のトラック・トレーラーの性能を考えると排気ブレーキは必要な場合のみ使用し、ずっと使う必要はありません(むしろ、燃費が悪くなるなど、弊害が起きます)。
『前の会社では』や『今まで』に固執せずルールや性能の変化に柔軟かつ臨機応変に対応していくよう話しました。
もうひとつ、2012年12月に東広島にて同業他社が鋼材を落下させて2名の尊い命を奪った事例を出して落下事故の責任の重さについて話しました。この事故は国道の緩やかなカーブを走行中の大型トレーラーからワイヤーで固定していた縦1.5m、横3m、厚さ2cm、1枚約800kgの鉄板30枚のうち25枚が落下し、対向してきた乗用車のフロントガラスなどを直撃。乗用車に乗っていた男性2人が全身を強く打つなどして死亡したというもの。
下敷きになった乗用車の運転席や助手席はほとんど原形をとどめていなかったそうです。原因は弊社で言えば固縛基準違反。鉄板30枚(24トン)をワイヤー1本だけで固定していました。この運転手は以前からこのような不十分な固縛を繰り返していたとの事。起こるべくして起きた事故です。固縛のルールというのは過去の痛い経験から決まっています。最低限のルールを守ることはプロとして当然のこと。手間を惜しまないということが事故を防ぎます。こういった事故を二度と起こさないために自分たちの作業を今一度見直すよう注意喚起しました。
年末に近づき関係先でも事故が頻発しているようです。輪止めに関する重大事故も発生していたため、改めて輪止めの必要性、使用方法などについても指導しました。
早いもので今年もあと2ヶ月弱となりました。皆様も今月も事故のないよう、ご安全に!