弊社では、安全に対する取り組みの一環として運輸安全マネジメントに取り組み、ヒューマンエラーに基づく事故を起こさぬよう取り組みを続けております。
PDCAサイクルと言われる、Plan(計画)-Do(実施)-Check(評価)-Act(改善)を繰り返していくことで、なぜその事故が起きたのか、それを改善するにはどうすればいいのかを管理者と運転手が話し合い、その方向性を見出しております。
ヒューマンエラーについては、信号の見落としや指示間違いなどのうっかりミスや、錯覚などにより意図せず行ってしまう狭義の「ヒューマンエラー」と、時間の短縮を図る状況に追い込まれ、安全手順違反をするなど、その行為者がリクスを認識しながらも意図的に行う「不安全行動」があるとされています。
特に、「意図的に行う不安全行動」については、その行為を容認する職場環境や企業文化があるとされています。
このため、弊社では”安全は全てに優先する”を企業方針とし、全運転手へ貸与している会社携帯より報告・連絡・相談を密に取るよう指示をしております。 この内容については事務所に掲示・周知し、運転手とともに継続して改善を図っております。
お客様にご用意いただいた、転落防止用の安全設備です。
写真左は右の写真の反対側である、運転席側から荷台を撮ったものです。
運転席側の安全設備(作業台)は固定されており、車輌を白線にそって停止しその間を埋めるアオリのようなものを倒すと画像の通り隙間のほぼない、転落できない状態を作り出せます。
(こちらは据え付けの階段が設置されています)
助手席側は移動式ですが、トレーラー側に寄せた後、ストッパーを使用して逸走(勝手に動き出すこと)を防ぎます。
この他にも、安全帯を使用して天井から常に命綱を張るタイプのものや、四角く骨組みが組まれ、上面がネットになっていて万が一転落した際にも”トランポリン状態”で地面への落下を防いでくれるものなど、積み場の状況に応じた安全設備をご用意いただいているため、万が一躓いたり踏み外してもその被害の程度を大幅に緩和できるものとなっております。
特に、転落防止ネットにつては、左右後方の3面をカバーし、安全性の確保がなされています。
このように、自社だけでは解決できない安全に対する設備について、荷主様に順次要望しご協力いただいて、解決をはかっております。
弊社では、毎月月初めの土曜日を安全会議・安全研修の日とし、通常の会議では荷主様より提供される同業他社の事故関連資料を元に、プロジェクタを使用してより細かな説明や理解を得られるよう努めております。
また、左の画像のように外部から講師を招いて安全に対する意識の向上をはかり、更に右画像のように
神奈川県自動車交通共済協同組合や、(一社)神奈川県トラック協会などがが実施する運転者講習会に適宜参加しております。
これにより、管理者が同じ内容を繰り返してしまうために起こりがちな会議のマンネリ化を防ぎ、安全に対する感性の向上または低下の抑制に努めております。
なお、弊社では毎年4月に各運転手の同意を得て自動車安全センターより運転記録証明書の取得を行っております。
そのうえで、神奈川県自動車交通共済協同組合に弊社駐車場まで運転操作検査器搭載車「つばさ号」を派遣いただき、この「つばさ号」にに搭載された「アクセスチェッカー」という機器によって自身の反応能力やハンドル操作の正確性、身体機能の低下などを数値で表すことによって、自分の運転能力に対するイメージと現実とのギャップを認識し、安全運転に役立てて貰うよう指導を行っております。
また、その検査結果に基づき、専任スタッフによるアドバイスをうけます。
仕事などで参加受講できなかった運転手に対しては、すみやかに議事録を作成しその内容を伝えることで情報の格差を作らないよう配慮しています。
ルームミラーの右側にドライブレコーダーが見えます。(社外から撮影した画像です)
ドライブレコーダーは御存知の通り運転中の動向をカメラで記録するものです。
弊社では所有する緑ナンバー(事業用車両)の全てにドライブレコーダーを導入し、万が一の際にはその原因追求を行い、普段はエコドライブができているか、事故につながるような”ヒヤリハット”が起きていないかを確認しております。
ドライブレコーダーの導入は、もし事故の時に双方の記憶に相違があった場合、相手方にも自分にも不利な状況が録画されている可能性があることから、各運転手には自分が安全に留意した運転ができていれば、この上なく自身を防御できるツールであることを伝え、安全運転はもちろん、”事故をもらわない運転”に心がけるよう指導しております。
こちらはバックセンサーの画像です。 バックセンサーは、左の画像が車内表示部、右画像の黄色い矢印がセンサー本体となります。
多くの場合、バックカメラを取り付けることが多いものと思われますが、トラックはもちろん特にトレーラーの場合はバック時運転手が窓から身を乗り出して後方確認を行う場合が多々あります。
この時、バックカメラでは車内のルームミラー部と窓から身を乗り出すのとで同時に行うことは難しく、死角を増やす結果になることが多かったため、弊社ではバックセンサーを基本的に取り付けるようにしております。
バックセンサーであれば、バック時に窓から身を乗り出して後方確認をしている運転手が耳で障害物があることを知ることができます。
弊社では、駐車スペースの2m以上手前で一度停止し、目視確認することを社則としているため、バックセンサーが反応した時点で停車し、後方を確認することによりバック事故0を目指しております。
ただし、バックセンサーも万能ではなく、センサーの反応範囲から外れてしまった場合や、センサーそのものが故障していた場合に備え、バックセンサーはあくまで補助機能であることを指導しております。